間違いだらけの投資法選び―賢明な投資家が陥る52の落とし穴 (ウィザードブックシリーズ)
『投資・今日の一冊』
間違いだらけの投資法選び―賢明な投資家が陥る52の落とし穴 (ウィザードブックシリーズ)
ラリー・E・スウェドロー
おすすめ度: 
発売元: パンローリング
それはそうだけど
投資家が陥りがちな間違いについて、具体的に指摘し投資に対するアドバイスをした内容。
細かく分けて解説がしてあり、読みやすく、また個々の内容については納得できるところが多い。実際に株式投資の経験のあるものであれば、いくつかについては必ずあてはまる部分があるはずである。
長期的な資産運用を真面目に考えるのであれば参考になるところが多いだろう。
しかしながら、本書は個別銘柄投資についての醍醐味についてほとんどふれていない。そうした趣旨の本でないどいえばそれまでだが、リスクの許容する範囲で自分の判断で個別銘柄に投資することは楽しいし、それが大きなリターンを生むこともありうる。こんなことを書くと、本書の最初にある「投資手腕を過信」していると言われそうだが、可能性としてはこれは充分にありうることである。個別銘柄に投資している投資家は特定の銘柄からその利益のほとんどを得ている場合が少なくない。また、IPO投資も大きな利益を生むことがある。
全体として本書の内容を評価するが、本書の内容を理解しつつ、もう少し幅を広げた投資をしたいものである。
投資の最終決断の際にめくってみると良さそうです
株式投資をしていると、特に株価上昇の場面では夢中になってごく基本的な守るべき事項に注意を払うことを忘れてしまい、安易な売買をしてしまうことがあります。この本の事例は、しばしば陥りそうな項目がコンパクトにまとめられています。
証券会社のセールスマンやメディアで流される広告の甘い言葉に惑わされないためには、巻末の付録Aと付録Bは特に有用だと思います。投資の最終決断を下す際に、冷静さを取り戻すために、あるいは、自分の決断を確認するためにめくってみると良いかもしれません。
困った時の指針となってくれる1冊
本書はプロの運用担当者による投資ガイドです。細かな投資法というよりは、投資家の心がまえや注意事項を解説しています。読んでいて納得させられる箇所が随所にあります。
「素晴らしい会社と素晴らしい投資先を混同していないか」「投資判断の過程で自我を押し通そうとしていないか」など、忘れがちな重要事項を思い出させてくれます。
投資でいろいろと悩んだり、迷ったりした時に座右に置いて、その都度ページをめくりたくなる本です。
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