Excelシートで簡単にできる 実践システムトレード入門
『投資・今日の一冊』
Excelシートで簡単にできる 実践システムトレード入門
山本 哲也
おすすめ度: 
発売元: 日本実業出版社
「独力でシステムを作ろうとして挫折した人」にオススメ
レビューの評価が分かれているようですが、本書はEXCELでシステムを作るノウハウが詰まった本ですので、「独力でシステムを作ろうとして挫折した人」にはオススメです。
ただ、プログラミングの知識が既にある方や、過去データの取得方法すら知らない方、あるいはただ単に儲かるロジックを知りたいだけの方は、購入しない方がいいと思います。
購入目的によって、読者満足度が大きく分かれるでしょうが、私は「独力でシステムを作ろうとして挫折した経験アリ」だったので、最高の評価をつけました。
本書でシステムの作り方を学び、独力でシステムを作れるようになれば、ネット上で売られているインチキシステムを高額で購入し、悔しい思いをすることもなくなるのではないでしょうか。。
使えない
本書はシステム構築のノウハウを開示するのか、構築したシステムの検証方法を教えるのかどっちもつかずの結果になっているため評価を低くさせていただきました。特にいただけないのはエクセルの関数の説明に頁を消費する点です(エクセル関数の習得は読者が努力し、著者はシステムトレードの説明に頁を割くべきと思います)。
システムトレードに関しては、他に良書が沢山出ているのでそちらを参考にするべきと思います。システム構築の初歩としてはシャンデの「売買システム入門」、検証についてはケストナーの「トレーディングシステム徹底比較」あたりから読み始めることをお奨めします。
システムトレードは名前からして最先端の金融工学(ダイナミカルシステム、複雑系)やプログラミングの知識がないと出来ないように思われますが、基本コンセプトは決定論的な静的モデルに確率上の優位性を加味しただけの取引手法です。
ケストナーの本を読んでも、検証対象となる手法はびっくりするほど単純なトレンドフォローやブレイクアウトシステムですので、本書にこだわらず他の良書をドンドン読進めていくことをお奨めします。
ちなみに日本人が書いたシステム売買の良書は「定本酒田罫線法:林輝太郎」です。
まあこんなもんじゃない?
悪い本ではないが、やっぱり肝心なところはぼかしてあるなという印象です。
基礎としては良いんじゃないでしょうか。
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